

星の折り紙に挑戦しようとしたら、折り目がズレて歪んだ星になってしまった──そんな経験はありませんか。実は「折り紙で作った星を手元に置くだけで、漫画の星の描き方が劇的に上達する」という事実があります。折り紙の星は立体的な形を直接目と手で確認できるため、アングルや陰影の感覚がつかみやすく、特にイラスト初心者が「紙に描いた星がバランス悪くなる」という悩みを短時間で解消できるといわれています。知っていると練習時間を大幅に短縮できる、まさに「得する知識」です。
折り紙で作れる「星」には、大きく分けて3つの種類があります。まず「平面の星(五角星)」、次に「組み合わせ立体星」、そして「ラッキースター」です。
平面の星(五角星) は、折り紙1枚とハサミ1本で作れる最も一般的な形です。折り紙を三角に折り重ね、1〜2回切るだけで五芒星が完成します。切り込みの角度を変えるだけで、シャープな細い星からヒトデに近い丸みのある星まで形を変えられるのが特徴です。七夕の飾りや漫画の背景描き練習用として使うなら、この種類が一番手軽でおすすめです。
組み合わせ立体星 は、折り紙5枚(1辺7.5cmの1/4サイズ)を別々に折ってノリで接着する方法です。完成サイズは通常の15cm折り紙と比較するとひと回り小さく、手のひらサイズになります。パーツを1つ作るのは簡単ですが、5枚をきれいに組み合わせるのに少し慣れが必要です。これは原則です。
ラッキースター は、15cm角の折り紙を縦に16等分にカットした細長い紙(幅約0.9cm)を使います。くるくる巻いて五角形を作り、最後に5か所の辺を指で押し込むとぷっくり立体的になります。細長い紙テープでも作れますが、折り紙を自分でカットすることで好みの色・サイズを自由に選べます。これが使えそうです。
初めて星の折り紙に挑戦するなら、まず平面の星から始めて手の感覚を養い、その後ラッキースターへ進むのが一番無理のない順番です。
| 種類 | 使う枚数 | 難易度 | 用途 |
|---|---|---|---|
| 平面の星(ハサミあり) | 1枚 | ★☆☆ | 七夕・飾り・描き練習 |
| 平面の星(折りのみ) | 1枚 | ★★☆ | 飾り・オーナメント |
| 組み合わせ立体星 | 5枚 | ★★★ | クリスマスツリー・インテリア |
| ラッキースター | 細長い紙1本 | ★★☆ | 大量制作・プレゼント |
ハサミを使う平面の星は、工程がシンプルで失敗しにくく、初心者に最も向いている方法です。折り目をしっかりつけることが、きれいな星に仕上げる最大のコツです。
まず折り紙を三角に半分に折り、さらに半分にたたんで二等辺三角形にします。次に、斜めに折り目をつけてから折り重ね、最後に1か所だけハサミで斜めに切り込みを入れます。切り込みを入れた後に広げると、五芒星の形が現れるしくみです。切り込みの角度が大きいほどシャープな星になり、小さいとふっくらした星になります。つまり仕上がりの形は「切り込みの角度次第」です。
角度を決めるのが難しいときは、切り込みを浅めに入れて一度開いて形を確認するのが安全です。もし丸すぎると感じたら、もう一度折り重ねてさらに角度をつけて切り直せるので、修正が利きやすい点が嬉しいポイントです。
🌟 平面の星(ハサミあり)の手順まとめ
切り込みを入れる前に折り目をしっかり押さえることが基本です。折り目が甘いと広げたときに星がひし形に近くなってしまいます。慣れてきたら同じ動作を繰り返すだけで量産もできるので、七夕飾りや漫画の表紙デザインの参考サンプル作りにも重宝します。
折り紙で平面の星を折る詳細な手順(折り紙オンライン)は以下で確認できます。
【平面・立体】折り紙「星」の簡単な作り方3種類 – 折り紙オンライン
ラッキースターは、細長い紙テープをくるくると巻いてぷっくり立体にする折り紙の星です。慣れると一個2〜3分で作れるため、大量に作ってビンに入れる飾りとしても人気があります。
作り方の最初のポイントは「紙の幅」です。15cm角の折り紙を縦に16等分にカットすると、計算上の幅は約0.9375cmになります。これが「絶妙にかわいいサイズのラッキースター」に仕上がる黄金の比率とされており、幅が広すぎると形が崩れやすく、細すぎると破れやすくなります。紙の幅は0.9〜1.5cm程度が作りやすい範囲です。
五角形を作ったあと、帯状の紙を一定方向に巻き続け、紙の端を隙間に折り込みます。最後の難関が「ぷっくり立体にする」工程です。五角形の各辺の真ん中に爪を立てて、内側に向かって軽く押し込むようにします。5か所すべてを均等に押し込むのがきれいに仕上げるコツで、一気に強く押しすぎると折り目が崩れてしまいます。
最初はいびつな形になるのが普通で、3〜5個作れば自然とコツがつかめます。意外ですね。
🔑 ラッキースターをきれいに作る3つのコツ
ラッキースターは量産することで「手先のコントロール力」が上がります。折り紙作業を繰り返すことで指先の精密な動作が鍛えられ、漫画やイラストの細かい描き込みをするときの筆圧コントロールにも良い影響があるとされています。折り紙が「脳トレ・リハビリ」として介護施設でも活用されているほど、指先と脳の連携を高める効果が認められているのです。つまり折り紙は描く練習にもなる作業です。
ラッキースターの詳細な手順と完成例はこちらで確認できます。
【折り紙】ラッキースター(星)の作り方・きれいな形にするコツ – cbox
漫画を描きたい人にとって、折り紙の星は「単なる工作」ではありません。立体物を手元に置いて観察しながら描くことは、デッサン練習の基本中の基本です。
五芒星(5角の星)をフリーハンドで描くのは難しく、多くの初心者が「角の長さがバラバラ」「全体が歪む」という悩みを持ちます。折り紙で作った平面の星を透かして線をなぞる練習をするだけで、星の比率感覚が身につきます。さらに立体的なラッキースターを斜めから見て陰影をつけて描く練習は、「立体物を2Dに落とし込む力」を磨く効果的な方法です。
講談社のコミック系サイト「ここクレ」で紹介された漫画家・ハタノヒヨコ先生のアドバイスによると、星を上手に描くには「まず5か所に点を描き、1個飛ばしで点を結ぶ」方法が有効です。慣れるまでは補助点をつけてから描き始め、横の線は「水平になるよう意識する」ことが大事とのこと。折り紙で実際に星を作ると、この「点が5か所に均等に並ぶ」という感覚が体で理解できます。
🎨 折り紙の星を描き練習に活かす3ステップ
この練習を10回繰り返すだけで、フリーハンドの星のバランスが格段によくなります。特にアナログ漫画でスクリーントーンを使わずに手描き背景を入れる場合、星型の手描きクオリティが作品全体の印象を左右します。道具はすでに手元にある折り紙1枚だけで始められるのでコストはゼロです。これは使えそうです。
漫画家によるかわいい星の描き方講座(講談社・ここクレ)は以下で参照できます。
漫画家さんに聞いた 誰でも『星・花・リボン』が可愛く描けるコツ – 講談社ここクレ
多くの人は「折り紙で星を作ること」と「漫画の線を描くこと」が別の技術だと思っています。しかし実はこの2つには、深いつながりがあります。
折り紙を折る動作では「正確に端を合わせる」「一定の圧でしっかり折る」という動作を繰り返します。この「精密な手の動き」は、漫画やイラストで「安定した線を引く」ときに必要な筋肉と神経系の動きとほぼ同じです。定規なしできれいな直線を描くのが得意な漫画家は、往々にして細かい作業(手仕事)に慣れているケースが多いとされています。
また、折り紙は「3Dの形を紙に記録する」作業です。折った形を広げると折り目の跡が残りますが、この跡は星の内部構造・面の分割を正確に示しています。漫画の立体表現で悩む人は、完成した折り紙を一度ゆっくり広げて「どこに折り目が入るか」を確認してみてください。立体構造の理解が一気に深まります。
🔍 折り紙を描く練習に変える視点まとめ
脳科学の観点からも、折り紙は前頭前野を活性化することが確認されており、集中力・空間認識力の向上が期待できます。漫画を描く際に必要な「構図を考える力」はまさに空間認識力であり、折り紙を日常的に折ることがイラスト力の底上げに貢献します。コストは折り紙1袋(100均で100枚入り約110円)だけです。痛いですね、とはならない──むしろ一番コスパが高い練習法かもしれません。
折り紙が脳に与える効果については信頼性の高い解説が以下で読めます。
「折り紙」は認知症対策に効果あり?前頭前野の活性化との関係 – あすか福祉会