

実は、切れ長の目の女性モデルを参考にして描いた漫画キャラは、丸目キャラよりも読者の印象に残りやすく、シリーズ継続率が約2倍になるという調査報告があります。
切れ長の目を正確に描くためには、まず目の形の「比率」を頭に入れることが出発点になります。一般的に目の形には「縦横1:1」と「縦横2:1」の2種類のパターンが基本として知られています。縦横1:1は黒目が大きく丸く、子どもっぽくかわいらしい印象を与えます。一方、2:1(横2・縦1)に近い比率で描いた目は横に長くなり、大人っぽくクールな印象になります。これが切れ長の目の核心です。
切れ長の目は横幅が縦幅の2倍程度が基本です。
ここで参考になるのが、日本が誇る伝説の女性モデル・山口小夜子(1949〜2007)の事例です。資生堂のアーカイブや富士フイルムのクリエイターズジャーナルによると、「実は山口小夜子は大きく丸い目の持ち主だった」という驚きの事実が明かされています。つまり、あの神秘的な切れ長の目は、生まれ持った目の形ではなく、繊細なアイラインのコントロールによって"作られた"ものだったのです。これは漫画を描く人にとって非常に重要な示唆を含んでいます。目そのものの形よりも、上まぶたのラインの角度と目尻の処理こそが、切れ長の印象を決定づけているということです。
漫画における切れ長の女性キャラを描く際も、同じ原則が通用します。具体的には次のポイントを意識してください。
- 上まぶたのラインを直線寄りに描く:丸みをつけすぎると童顔・幼い印象になります。目の中央付近でわずかにアーチを描く程度にとどめましょう。
- 目尻を水平か、やや斜め上に向かせる:目尻が下がるとたれ目になります。水平〜わずかに上向きで切れ長感が生まれます。
- 縦幅を抑えて横幅を出す:目の開きを小さくして、全体的に横に伸ばすイメージです。
- 上まつ毛を細く・目のラインに沿うように描く:太くふさふさのまつ毛は丸目・可愛い印象に傾きます。切れ長には、すっきりした細いまつ毛のほうが合います。
黒目の横幅は白目(左):黒目:白目(右)が「1:2:1」の比率が安定します。この比率を守るだけで、目力が自然に出やすくなります。MediBangやCLIP STUDIOなどのデジタルツールを使う場合は、アタリ用のガイドラインをレイヤーで引いておくと左右対称の精度が上がります。
参考:目の比率・形の基本解説が充実した記事
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