エッセイ漫画の描き方│初心者も実践できるネタの見つけ方から投稿法まで

エッセイ漫画の描き方│初心者も実践できるネタの見つけ方から投稿法まで

自分の日常や体験を漫画で表現したいと思いませんか。エッセイ漫画は特別な画力がなくても、自分の経験を共感される作品に変える方法があります。ネタの見つけ方から投稿のコツまで、実践的な描き方を知りたくないですか。

エッセイ漫画の描き方

📖 この記事で学べること
💡
ネタの見つけ方がわかる

日常の失敗談や悩みを魅力的な素材に変える発見法を習得できます

✏️
構成とコマ割りの基本

起承転結を活かした読みやすいストーリー設計とコマ配置を理解できます

🎨
SNS投稿のノウハウ

読者の共感を得てバズらせるハッシュタグ活用法と投稿テクニックを学べます

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エッセイ漫画のネタの見つけ方と鮮度の重要性

エッセイ漫画のネタは「絞り出すもの」ではなく、内側から「あふれ出すもの」なんです。自分の中に「みんなに聞いてもらいたい」と感じるテーマがあれば、それがネタになります。
参考)【失敗談が宝になる】エッセイ漫画の描き方とネタの選び方(20…

日常の失敗談や悩みこそが、エッセイ漫画における最高の素材です。人気エッセイ漫画家の青沼貴子先生も、自分が描きたいと思った日常の出来事を明るく楽しく描くことを推奨しています。読者は完璧なエピソードよりも、失敗や悩みに共感するものなんです。
参考)失敗談こそ宝! 青沼貴子が語る“共感”を呼ぶエッセイ漫画のコ…

ネタの鮮度も重要な要素です。先月メモした内容でも、今月には旬を過ぎていることがあります。そのとき起きている出来事の中で、一番面白いと感じるものをすぐに描くのがポイントです。​

  • 自分の年齢や状況に合わせたテーマを選ぶ(子育て、夫婦関係、老後など)
  • 「絵にしたい」「漫画にしたい」と思える体験を優先する
  • 起きたばかりの出来事をすぐに描く習慣をつける

プロが教えるエッセイ漫画のネタ選びと失敗談の活かし方(公募ガイド)

エッセイ漫画のストーリー構成と起承転結

エッセイ漫画の構成では、全体の3分の2のところに大きな山場を持ってくるのがコツです。10ページ程度の作品なら「小山、小山、大山」という流れで構成すると、全体がうまくまとまります。
参考)【初心者向けエッセイ漫画の描き方】ネームからコマ割りのコツま…

起承転結は、エッセイ漫画のストーリーを組み立てる基本的な骨組みです。それぞれの役割を理解することで、読みやすい作品が作れます。
参考)つまらないを卒業!読ませる漫画ストーリーの作り方・基本を解説…

構成要素 役割 エッセイ漫画での具体例
事の始まり、きっかけ 日常の何気ない場面、登場人物の紹介
話の流れ、展開 出来事の経緯や状況説明
意外性のある展開、クライマックス 予想外の出来事や失敗の発覚
話の結末、エピソード回収 学びや気づき、オチ

5ページ以下の短いエッセイ漫画の場合は、小山を2つ入れる余裕がないため、起承転結でまとめる方が効果的です。1ページ目は上半分を表紙スペースにして、下半分から本編を始めるとページを有効活用できます。​
エッセイ漫画のネームとコマ割りの実践テクニック(note)

エッセイ漫画のコマ割りとネームの基本

エッセイ漫画では、基本的に1ページを6コマに割って描きます。緩急をつけたい場合は1ページを5コマにして、次のページを7コマにするなど、平均で6コマになるよう調整するのがポイントです。
参考)プロット・ネーム・コマ割り・作画を徹底解説! エッセイ漫画を…

コマ割りはシンプルに保つのが鉄則です。青年漫画のように斜めに割ったり、コマの上にキャラクターをかぶせたりする複雑な技法は避けます。エッセイ漫画の読者には普段あまり漫画を読まない人も多く、コマがどう進むのか迷わせないためにシンプルな構成が求められます。​
ネームは、コマ割りしてラフを描き、セリフも入れた絵コンテのようなものです。この段階では顔を「マル描いてちょん」で表現し、セリフを足すだけで十分です。​

  • 読者の目をスムーズに移動させるまっすぐな線でコマ割りする
  • 重要な場面では大きめのコマを使って緩急をつける
  • ネームの段階では詳細な作画は不要、構成とセリフに集中する

プロットに従ってネームを描く際は、まだ本番ではないため細部にこだわりすぎず、流れと配置を確認することに注力します。​
プロット・ネーム・コマ割りの徹底解説(公募ガイド)

エッセイ漫画の絵柄とキャラクター表現

エッセイ漫画の絵柄は、ストーリー漫画に比べてシンプルなのが特徴です。線の数が少なく、あっさりした絵柄が主流で、人物も三頭身で描かれることが多いんです。​
高度なデッサン力は必要ありませんが、人を惹きつける絵のタッチは重要です。失敗談やお悩み系などつらい場面も出てくるため、感情を入れすぎないシンプルな作画の方が読みやすいとされています。​
キャラクターの表情表現では「眉、目、口」の3つのパーツが基本です。鼻はほとんど動かないパーツなので省略しても問題ありません。表情を豊かにするには、効果線や漫画的要素を付け加えることが効果的です。
参考)エッセイマンガを簡単に描く方法|描かない漫画

表現方法 効果 使用シーン
汗や斜線 焦りや困惑を表現 失敗や慌てた場面
びっくりマーク リアクションを明確化 驚きや発見の瞬間
頬に斜線 赤面した印象 ずかしい場面や恋愛イベント

背景は、場面の違いや昼夜の区別が必要なときだけしっかり描き込み、それ以外のコマでは省略するのが一般的です。キャラクターの描き分けは、髪型をわかりやすく変えることから始めるのが効果的です。​
表情の描き方コツと描き分けテクニック(egaco)

エッセイ漫画をSNSで成功させる投稿戦略

エッセイ漫画をSNSで投稿する際は、4ページ構成にすると掲載しやすいのでおすすめです。完成したらデータをjpgで保存し、誤字脱字などの基本的なミスがないか必ず読み直してから投稿します。
参考)【初心者必見】読まれるコミックエッセイの書き方とバズらせるコ…

ハッシュタグは新規ファンを獲得するために重要な要素です。漫画のタイトルだけでなく、適切なハッシュタグを忘れずにつけることで、より多くの人に作品が届きます。
参考)【Instagramで使える!】効果があるハッシュタグのつけ…

プラットフォーム おすすめハッシュタグ
Twitter(X) #コミックエッセイ #エッセイ漫画 #漫画が読めるハッシュタグ #創作漫画 #絵日記 #エッセイ
Instagram #コミックエッセイ #エッセイ漫画 #エッセイマンガ #エッセイコミック #イラスト日記 #絵日記

共通して使える効果的なハッシュタグには「#漫画家志望さんと繋がりたい」「#漫画好きな人と繋がりたい」といった繋がりタグもあります。Instagramでは「#コミックエッセイ」「#エッセイ漫画」などのハッシュタグで主に投稿されており、他のSNSとは異なるコミュニティが形成されています。
参考)https://insta-antenna.com/instagram-comic-essay

  • 投稿前にラフ画を見直し、ストーリーの面白さと無駄な描写をチェックする
  • 想定ページ数に収まるか確認し、必要に応じて修正する
  • プラットフォームごとに適したハッシュタグを使い分ける

実際に、ブログで日常を絵日記風に発信していた人が編集者から声がかかって本になるケースも増えています。こうした成功例は、描きたいことが内側からあふれている人たちによって生まれているんです。​
読まれるコミックエッセイの書き方とバズらせるコツ(ココナラ)

エッセイ漫画を簡単に描く実践テクニック

エッセイ漫画を簡単に描く超絶技法として、まず漫画にすることを考えずに短めのエッセイ文章を書く方法があります。この方法は、起承転結の流れやオチを気にせずに作れるため、初心者にも取り組みやすいんです。
参考)コミックエッセイの初心者向けの描き方

具体的な手順は以下の通りです。適当にコマを割り(1ページ6~8コマ)、書いた短文をバラしてコマに配置し、最後にコマの文章に合う絵を入れるだけです。この方法で作られた作品がネットで評判になり、NHKに取り上げられて本まで出版されたケースもあります。​
ただし、この方法には「元の文章が面白くないと、面白い漫画にならない」という当然の制約があります。そのため、ネタそのものの質を高める努力は別途必要です。​
作画の手順は、ネームの粗いラフをもとに下書きを描き、この段階でキャラクターの表情やセリフを決めていきます。その後ペン入れに進みますが、デジタルでもアナログでも、最初の段階では紙と鉛筆で十分です。​

  • 文章から始める方法は「字コンテから作る方法」よりも楽に制作できる
  • プロットを考える際は内容とページ数の2つを決める
  • 修正箇所が見つかったら、もう一度ラフ画を描き直すことを推奨

プロットを考える際は、テーマ・話の内容とページ数を決めます。内容を考えるときは起承転結を意識すると決めやすくなり、ページ数は4ページにするとSNSに掲載しやすくなります。​
コミックエッセイの初心者向けの描き方(漫画.jpn)
SNS向けコミックエッセイを描く方法(CLIP STUDIO)