三角筋の描き方|前部中部後部の筋肉構造と陰影表現のコツ

三角筋の描き方|前部中部後部の筋肉構造と陰影表現のコツ

肩の筋肉・三角筋をリアルに描きたいけど、立体感や角度によって形が変わって難しいと感じていませんか?前部・中部・後部の構造やアタリの取り方、陰影の付け方を知っていますか?

三角筋の描き方

💪 この記事でわかる三角筋の描き方
📐
三角筋の基本構造

前部・中部・後部の3つの部位に分かれる三角筋の形状と位置関係を理解できます

✏️
アタリの取り方と比率

レードル型の特徴的な形状を丸暗記し、肩幅との比率1:2で正確に描くテクニック

🎨
陰影と立体表現

筋肉の膨らみを活かした陰影の付け方で、説得力のある三角筋が描けます

kindleアンリミ無料

三角筋の前部・中部・後部の構造と位置関係

三角筋は肩を覆う筋肉で、前部・中部・後部の3つの部位に明確に分かれています。それぞれの筋肉が異なる骨から始まり、上腕骨の中央にある三角筋粗面という共通の場所に集まる構造なんです。
参考)形の丸暗記で地盤を固める!肩の描き方!

三角筋前部は鎖骨の外側3分の1の部分から始まり、三角筋粗面につながります。この前部は腕を前に上げる動作や、腕を内側に閉じる動作を担っているため、動きのあるポーズを描く際に重要な部位です。
参考)https://muscle-illust-works.com/2021/03/24/draw-muscles-02/

三角筋中部は肩甲骨の端にある肩峰という肩の頂点から始まり、同じく三角筋粗面に停止します。この中部は腕を真横に上げる動作のみを担当しており、肩幅を決定する最も目立つ部位なんです。三角筋後部は肩甲骨の肩甲棘という部分から始まり、他の部位よりも位置が下の方に下がっているのが特徴です。
参考)身体と対話:三角筋の機能を解剖学的に解説!

三角筋の描き方で重要なレードル型の形状

三角筋を描く最大のコツは、その形を丸暗記してしまうことです。三角筋はどんな動きをしても形がほとんど変わらないため、細かな構造を覚えるより形を覚えた方が圧倒的に早く描けるようになります。​
正面から見ると三角形に見える三角筋ですが、実際は「レードル」と呼ばれる先の尖ったおたまのような変形した半球型をしています。この独特な形状を立体的にイメージできるようになると、あらゆる角度から三角筋が描けるようになるんです。​
三角筋と肩幅の比率は、体の中心からそれぞれ1:2になります。この比率を守ることで、バランスの取れた肩が描けます。男性キャラクターを描く場合は三角筋を少し大きめに描いても問題ありませんが、女性や子どもの場合は三角筋を膨らませすぎないように注意が必要です。​

三角筋のアタリの取り方と描き順の手順

三角筋を描く際は、必ず胴体や足のデッサンを先に済ませておきましょう。肩や腕を先に描いてしまうと、後から胴体を描く際に邪魔になってデッサンが崩れやすくなります。​
基本的な描き順として、まず円形と線で上半身のアタリを描きます。この時点では三角筋を描かず、胴体の基本形状を整えることが重要です。胴体のバランスが悪いと、肩や腕も必然的にバランスが崩れてしまうんです。​
胴体が完成したら、肩の部分に三角筋のアタリを被せます。この時、体を描く線とは別の色で三角筋を描くと、デッサンの狂いが分かりやすくなります。三角筋のアタリに沿って肩と腕に肉付けしていけば、自然な肩の形が完成します。​

三角筋の陰影の描き込みと立体感の表現

三角筋に陰影をつけるポイントは、筋肉の膨らみや厚みを意識することです。筋肉の境目や下部に影を入れることで、立体感が劇的に向上します。​
具体的には、三角筋の下に影ができることを意識して描きます。大胸筋と三角筋の境のくぼみを描くことで、胸の厚みも同時に表現できるんです。上腕二頭筋や上腕三頭筋といった他の筋肉との境目にも、柔らかい影を付けると効果的です。
参考)美少女のイラストを描くテクニック〜動作や感情を表現する、リア…

イラスト化する際は、三角筋のところを少しポコッと膨らませて描くと立体感が出ます。男性を描く際は少し誇張しても良いですが、女性や子どもの場合は膨らみを控えめにすることで、やさしい印象になります。三角筋中部や三角筋前部、三角筋後部の境界部分に縦の影を薄く描き込むことで、より筋肉らしい表現ができます。
参考)女性の上半身を上手に描こう 胴体と腕、手指の動きを組み合わせ…

三角筋の描き方における鎖骨と肩甲骨の連動

腕を上げたキャラクターを描く時、肩に違和感を感じる原因の多くは鎖骨の位置にあります。鎖骨と上腕骨、肩甲骨は繋がっているため、腕を上げると肩が上がり、それに合わせて鎖骨も上に上がるんです。​
腕だけを上げて鎖骨を動かさないと、肩が脱臼しているように見えてしまいます。鎖骨を上に上げる際も、アタリの位置が横に伸びすぎてしまうとデッサンが崩れるため注意が必要です。​
この問題を防ぐには、肩のアタリの横に垂直な線を引き、それを基準にして鎖骨のアタリを動かすと良いでしょう。腕を上げた場合も、鎖骨と胸のラインは肩の三角筋に繋がることを意識して描くと、自然な動きが表現できます。腕を真上に上げていくと三角筋が後ろに回り込み、前から見ると三角筋が見えなくなる現象も覚えておくと役立ちます。​
参考リンク:三角筋の基本構造と比率について詳しく解説されています
形の丸暗記で地盤を固める!肩の描き方! | いちあっぷ
参考リンク:三角筋の前部・中部・後部の詳細な働きと描くポイント
肩の筋肉、三角筋をカッコよく描く!筋肉イラストの描き方
参考リンク:首と肩の描き方について初心者向けに解説
首と肩の描き方をイラスト解説 | お絵かき図鑑