サイドパートフェードのセットを完全マスターする方法

サイドパートフェードのセットを完全マスターする方法

サイドパートフェードのセットは「ポマードを最初につける」と思っていませんか?実は順番を間違えると崩れやすくなります。漫画キャラの髪型を描きたい人も必見のスタイリング完全解説です。

サイドパートフェードのセット方法と基本知識

ポマードをつける前にドライヤーを当てないと、セットが2時間以内に崩れる。


この記事でわかること
✂️
フェードの種類と選び方

ロー・ミドル・ハイ・スキンフェードの違いと、自分の骨格や職場環境に合ったフェードの選び方を解説します。

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正しいセット手順と使うべき剤

ドライヤーの使い方からポマード・ワックス・ジェルの選択まで、崩れないセットをつくるための具体的なステップを紹介します。

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漫画キャラへの応用知識

サイドパートフェードを漫画やイラストで正確に描くために必要な、グラデーションの構造や毛流れの描き方のポイントを解説します。


サイドパートフェードとは何か:漫画キャラにも多い王道スタイルの構造

サイドパートフェードは、頭部の側面と後部を下から上へグラデーション状に刈り上げ(フェード)、トップを長めに残して横に分け目(サイドパート)を作るスタイルです。英語の「fade=徐々に消える」という言葉が語源で、地肌に髪が溶け込むように見えるグラデーションが最大の特徴です。


漫画やアニメのキャラクターにもこのスタイルが多く採用されています。きっちりした分け目とサイドのシャープなライン、トップのボリュームの対比が「頭のいいキャラ」「クールな社会人キャラ」のビジュアル表現として機能するからです。つまり、構造を理解すると描く際の迷いもなくなります。


フェードの種類は主にスタート位置で3つに分かれます。


| 種類 | フェード開始位置 | 印象 |
|------|----------|------|
| ローフェード | 耳の下あたり | 自然・控えめ |
| ミドルフェード | 耳の高さ前後 | バランスよく清潔感あり |
| ハイフェード | 耳の上・こめかみ付近 | インパクト大・個性的 |
| スキンフェード | 0mmから始まる | 最もシャープで硬派 |


さらに「スキンフェード」は地肌(0mm)から始める最も強いグラデーションで、最高のインパクトを生みますが、最も速くスタイルが崩れるというトレードオフがあります。これが基本です。


漫画でサイドパートフェードを描く場合、側面は生え際付近をほぼ肌色に近い白で処理し、上に行くほど髪の密度を上げる描写が正確な再現につながります。フェードの開始位置の高さを変えるだけでキャラの印象も変えられる、表現力の高いヘアスタイルです。


フェードカットの種類・セット・アレンジ方法の徹底解説(barbershop RAIzE)


サイドパートフェードのセット:ドライヤーとブローが9割を決める理由

多くの人がスタイリング剤をつけることに意識を集中しますが、実はその前のドライヤー作業こそがセットの仕上がりを左右します。ドライヤーなしでポマードやワックスをつけると、毛の根元が定まっていない状態でスタイリング剤だけを盛った状態になり、2〜3時間でトップが潰れてしまいます。ドライヤーが先です。


正しいセット手順はシンプルな3ステップで整理できます。


ステップ①:タオルドライ→ドライヤー
シャンプー後、タオルで8割程度まで水分を取ります。その後ドライヤーを根元から当て、サイドパートの分け目の方向に向かって毛を流しながら温風を当てます。このとき、分け目を作りたい位置に指を当てながら、コームかブラシで流れを整えると分け目がくっきり定まります。仕上げに冷風を当てると形がしっかり固定されます。これが基本です。


ステップ②:スタイリング剤の選択と塗布
髪が完全に乾いてから(8〜9割乾燥で可)スタイリング剤をつけます。少量を手のひらに取り、体温で温めてから均一に伸ばしてトップ全体に馴染ませます。根元から毛先に向かって流す方向に塗布することが大切です。


ステップ③:コームで仕上げる
ポマード使用時は、コームを使って分け目を明確に引き、トップを前方から後方へ、後方から前方へ交互に流して立たせます。ここで初めて「サイドパート×フェード」の完成形に近づきます。


注意点として、コームを入れすぎると油分が均一に広がりすぎてペタッとした仕上がりになります。コーミングは3〜4回で止めるのが目安です。


漫画でセット後のサイドパートフェードを描くなら、コームの筋が残るような光沢表現と、分け目の線を明確に描くことがリアリティの鍵になります。ツヤ感の描き方一つでポマード使用のビジネスライクなキャラクターとワックス使いのカジュアルなキャラクターを描き分けることもできます。意外と奥深いですね。


ドライヤーでセットする正しい乾かし方と手順(All About)


サイドパートフェードに合うスタイリング剤の選び方:髪質別に決める

スタイリング剤の選び方を間違えると、どんなに上手にセットしても夕方には崩れています。フェードカットに最も相性が良いのはポマードです。ただし、自分の髪質によって適した種類が変わります。これが条件です。


軟毛・細毛の方:水性ポマード(グリース)+ソフトワックス
水性ポマードはシャワーで簡単に落とせるため、毛根へのダメージが少なく細い髪にも向いています。強いホールド力が出すぎず、柔らかい束感を作れるのが特長です。ミディアム寄りの長さのトップにも向いています。


硬毛・太毛の方:油性ポマード+ハードワックス
太い毛は束感を出しにくいため、キープ力の高い油性ポマードが効果的です。フェードカットはトップのみに使用する量が少ないため、落としにくいデメリットも最小限に抑えられます。ビジネスシーンに通用するクラシックなツヤ感を演出できます。


くせ毛の方:ポマード+ジェル
くせ毛は浮き上がりやすく、スタイリングしても時間が経つと分け目が崩れがちです。ポマードは毛の流れをキープする効果が高く、ジェルは乾燥後に固化するため、くせを物理的に押さえ込む場面で役立ちます。ただし、ジェルは手直し時に白い粉が出る「粉吹き」が起きやすい点に注意してください。


| 髪質 | 推奨スタイリング剤 | 特徴 |
|------|----------|------|
| 軟毛・細毛 | 水性ポマード・ソフトワックス | 毛根ダメージ少・柔らかい束感 |
| 硬毛・太毛 | 油性ポマード・ハードワックス | キープ力抜群・ツヤ感強め |
| くせ毛 | ポマード+ジェル | 流れをキープ・浮き抑制 |
| ダメージ毛 | ヘアバーム | 保湿優先・セット力ほぼなし |


ポマードを選ぶ際の注意点として、硬すぎる油性ポマードはビギナーには扱いにくい場合があります。まずは水性ポマード(グリース)から試すのが安全です。これは使えそうです。


また、スタイリング剤のコストは年間単位で考えると意外と大きくなります。高品質なサロン専売ポマードは1缶2,000〜3,500円程度で、月1〜2缶消費すると年間24,000〜84,000円の出費になることもあります。漫画を描く傍らで実際に試しながら正確な表現を磨きたい場合、まずはドラッグストアで手に入るアリミノやマンダムのスタイリング剤で質感の違いを体感するのが現実的な出発点です。


フェードカット×スタイリング剤の最適解:髪質別の選び方(OTOKO DESIGN)


サイドパートフェードのメンテナンス頻度:2週間放置すると見た目が「別物」になる

サイドパートフェードを初めてオーダーした方の多くは「1か月に1回カットすれば十分」と思っています。しかしスキンフェードの場合、カットから2週間でグラデーションのコントラストが失われ始め、3週間を超えるとスタイル自体の面影が薄れます。これは日本人特有の髪質に深く関係しています。


日本人の髪は平均して1か月に約1cm、1日あたり約0.3〜0.4mm伸びます。ロングヘアなら1cmは誤差の範囲ですが、0mmから始まるスキンフェードにとっての1cmは「デザインが別物になる長さ」です。さらに日本人の直毛・剛毛という特徴から、伸びた部分が横に広がりやすく、サイドがふくらんで頭全体が大きく見えるシルエット崩れが起きます。痛いですね。


スタイル別のおすすめメンテナンス周期をまとめると次のとおりです。


| スタイル | 推奨来店周期 |
|------|----------|
| スキンフェード(0mm〜) | 2〜3週間ごと |
| 一般的なフェード(3mm〜) | 3週間〜1か月ごと |
| クラシック・ミディアム寄り | 1か月〜1.5か月ごと |


スキンフェード×サイドパートの組み合わせで毎月2回メンテナンスする場合、バーバーカット代が1回3,000〜6,000円として年間72,000〜144,000円の費用がかかる計算になります。「カッコよさを維持するコスト」として事前に把握しておくことが大切です。


漫画でフェードヘアのキャラクターを継続的に描く場合も、「カットしたての状態」と「2〜3週間後」では見た目が大きく異なることを知っておくと、コマごとのリアリティが増します。時系列の経過を表現するためにあえてフェードを少し崩した描写を加えることで、物語の時間軸を視覚的に伝えることもできます。これは使えそうです。


フェードカットのもちと最適メンテナンス頻度の解説(barberstyles.jp)


漫画キャラへの応用:サイドパートフェードを正確に描くための3つのポイント

漫画でサイドパートフェードを描く場合、多くの人が「側面を短く描けばいい」と思って失敗します。構造を理解せずに描くと、フェードではなくただの「短髪」になってしまいます。3つのポイントを押さえると大きく変わります。


ポイント①:グラデーションの「段階」を意識して描く
フェードの核心はグラデーションです。地肌が透けるほぼ白の部分(下部)→薄い黒のグレー部分(中部)→しっかりした黒(上部へ移行部分)という3段階を意識して描きます。グラデーションの始まり位置(ロー・ミドル・ハイ)をキャラごとに固定することで、スタイルの一貫性が生まれます。ここが基本です。


ポイント②:分け目(パートライン)をはっきり描く
サイドパートの最大の特徴は明確な分け目です。地肌が1本の線として見える「パートライン」を左右どちらかにしっかり入れると、サイドパートだとすぐ認識されます。分け目が曖昧だとただの横流しになり、サイドパートの特徴が消えてしまいます。


ポイント③:トップのボリュームとツヤを描き分ける
ポマード仕上げのサイドパートは光沢感が強く、トップにコームの筋が見えるようなシャープさがあります。一方、ワックス仕上げは自然な束感でツヤが抑えめです。キャラクターの職業や性格に合わせてスタイリング剤の質感を表現すると、説明なしでもキャラの属性を視覚的に伝えられます。


実際に自分でサイドパートフェードをセットしてで確認したり、バーバーで施術してもらう際に間近で観察したりすることが、最も正確な描写力の向上につながります。写真資料も重要ですが、毛流れの方向・ツヤの出方・グラデーションの細かい変化は実物を見ないと分かりにくい部分が多くあります。


また、CLIP STUDIO PAINTなどのツールには「3Dデッサン人形」機能があり、様々な角度からヘアラインを確認できます。サイドパートフェードのポーズ参考として活用すると、斜めや後ろからのアングルでも正確なラインが描きやすくなります。


ショートカット・刈り上げキャラの髪の描き方解説(マンガ・イラスト描き方ナビ)