隠れキャラクター ディズニーの探し方と映画に秘められた描き方の秘密

隠れキャラクター ディズニーの探し方と映画に秘められた描き方の秘密

ディズニー映画やパークに登場する隠れキャラクターの魅力を徹底解説します。アニメーターが仕込んだ驚きの演出テクニックや、イースターエッグの見つけ方、漫画制作に活かせるアイデアをご存知でしょうか?

隠れキャラクター ディズニーの世界

この記事でわかること
🎬
映画の隠れキャラの秘密

別作品のキャラクターが友情出演している場所とその意味を解説

🏰
パークの隠れキャラ探し

東京ディズニーランドとシーに潜むレアな隠れキャラの場所

✏️
漫画制作への応用

ディズニーのテクニックを活かした演出方法と描き方のコツ

kindleアンリミ無料

隠れキャラクター ディズニー映画の友情出演パターン

ディズニー映画を何度も観ていると気づくのが、別作品のキャラクターがさりげなく登場する遊び心なんです。
参考)あのキャラクターが別の作品にも登場!? ディズニー映画の隠し…

『アナと雪の女王』でエルサの戴冠式に訪れるゲストの中に、実はラプンツェルとユージーンの姿があります。アナが「生まれて初めて」を歌うシーンで、城へ向かう人々の列に紛れ込んでいて、ラプンツェルの特徴的な長い髪と顔がはっきりと確認できるんです。どちらもディズニープリンセスの仲間という設定を考えると、プリンセス同士の交流を感じさせる演出ですよね。
参考)全部見つけられたらすごい!ディズニー映画の隠れキャラを探そう…

『ノートルダムの鐘』では、カジモドが「僕の願い」を歌うシーンでパリの街中を『美女と野獣』のベルが歩いています。両作品がフランスを舞台にしているという共通点から生まれた繋がりで、アニメーターの地理的な配慮が感じられます。​
さらに『ターザン』には、探検隊のキャンプでゴリラたちが楽器代わりに使う食器の中に、『美女と野獣』のポット夫人とチップそっくりの形状のティーセットが登場します。目や口は描かれていないものの、形やデザインが明らかに一致していて、カリフォルニアのディズニーランドにあるアトラクション「ターザンのツリーハウス」で実物を見ることもできるんです。​
<参考リンク>ディズニー公式による映画の隠しネタ詳細解説
あのキャラクターが別の作品にも登場!? ディズニー映画の隠しネタ16選

隠れキャラクター ディズニーランドのアトラクション内発見ポイント

東京ディズニーランドには、ミッキー以外の人気キャラクターがアトラクションやQライン(待機列)に巧妙に隠されているんです。
参考)【必見】ディズニー隠れキャラ!ランド&シーに潜んでいる人気キ…

ファンタジーランドの「ホーンテッドマンション」では、書斎を通り過ぎるシーンで長椅子の背もたれがドナルドの模様になっています。一見すると不気味な柄に見えますが、よく観察すると帽子やくちばしまで描かれていて、アメリカではこの模様のTシャツが販売されるほど有名な隠れドナルドなんです。​
トゥーンタウンの「ミッキーの家とミート・ミッキー」では、自動演奏のピアノに注目してみてください。ミッキー型の音譜が描かれたミュージックロールの中に、1ヵ所だけグーフィーの横顔が紛れ込んでいます。同じ施設内の撮影用コスチュームがぶら下がっている部屋には、飛行機の原動力であるゴムの部分がプルートになっていて、耳が飛行機に当たってパタパタ音を立てているので比較的見つけやすいです。​
「プーさんのハニーハント」の出口付近、ショップの前にあるクリストファーロビンの部屋をイメージしたエリアでは、無造作に並べられた積木をチェックしてみましょう。アルファベットで「WINNIE」「THE」「POOH」という文字が隠れています。​
トゥモローランドの「モンスターズインク・ライド&ゴーシック」終盤では、ブーの部屋の壁際にニモの形をした赤いランプが灯されているんです。小さくて見つけづらいですが、ディズニーシーでおなじみのニモがディズニーランドにも登場しているのは嬉しい発見ですよね。​

隠れキャラクター ディズニーシーの意外な場所

東京ディズニーシーにも、アトラクションやショップに隠れキャラクターが潜んでいます。​
アラビアンコーストの「ジーニーのマジックランプシアター」では、スタンバイエリアの壁にかけられているタペストリー(織物)の模様に注目です。左右の上端がジーニーの顔になっていて、さらに宮殿の中庭にあるテント内の大きなツボには全身姿のジーニーも潜んでいます。​
マーメイドラグーンのアンダー・ザ・シーエリアには、アリエルのコレクションがたくさん飾られている洞窟があります。コレクションの1つであるカップが、実は『美女と野獣』のチップになっているんです。3冊積み上げられた本の上にちょこんと乗っていて分かりやすい配置になっています。​
アラビアンコーストの「シンドバッド・ストーリーブック・ヴォヤッジ」では、シンドバッドと子トラのチャンドゥが登場するシーンに立てかけてある地図を確認してみてください。地図の左上に、魔法のじゅうたんに乗ったアラジンとジャスミンが描かれています。​
メディテレーニアンハーバーの「ヴァレンティナーズ・スウィート」というお菓子ショップには、『美女と野獣』の大きな絵が飾られています。ベルと野獣の奥に描かれている黒いの形がドナルドになっていて、白い雲は隠れミッキーになっているので一緒に探すと楽しいです。​
アメリカンウォーターフロントの「タートルトーク」のQラインでは、船の中に飾られている絵の中でS.S.コロンビア号の全体図に注目しましょう。船の貨物室倉庫のあたりを見ると、パンを頬張る食いしん坊なグーフィーが描かれているんです。​
<参考リンク>パーク内の隠れキャラクター探しの詳細ガイド
【必見】ディズニー隠れキャラ!ランド&シーに潜んでいる人気キャラ

隠れキャラクター ディズニーのイースターエッグ技法

ピクサー映画に特徴的なのが「イースターエッグ」と呼ばれる仕掛けで、次に公開する映画のキャラクターや関連する物が隠されているんです。​
2010年公開の『トイ・ストーリー3』に登場するロッツォ・ハグベアは、実は2009年公開の『カールじいさんの空飛ぶ家』で家が空へと舞い上がるシーンの少女の部屋の隅にひっそりと佇んでいました。最新作の映画を観ても、隠れているのはまだ公開前の映画のキャラクターなので見つけることはほとんど不可能で、だんだんと過去の作品に遡りながら探していくのが一般的な楽しみ方です。​
ディズニーのアニメーターたちは、鋭い観察眼をもつファンがそれを見つけてくれるのを今か今かと待っているんです。『ベイマックス』では、夜にベイマックスとヒロがコンテナの近くにいるシーンで、コンテナに同化するように隠れミッキーの姿があります。動画でも拡大して明るくしなければその存在は分からないほど巧妙に隠されています。
参考)ディズニー映画の隠れキャラ - novalue - 自分らし…

『リロ&スティッチ』のナニの部屋には、壁に『ムーラン』のポスターが貼られています。ナニが勇敢で賢く愛する人にはどこまでも誠実な性格を持つのは、壁のポスターを見れば最高のお手本から学んだことが一目瞭然という演出なんです。​

隠れキャラクター ディズニーアニメーターの描き方テクニック

ディズニースタジオの創設時期のアニメーターが書いた『ディズニーアニメーション 生命を吹き込む魔法 ― The Illusion of Life ―』には、キャラクターに命を吹き込む12の原則が記されています。
参考)【アニメーションの12の原則】ディズニーから学ぶ映像作品の表…

この12の原則は、Squash and Stretch(潰しと伸ばし)、Anticipation(予備動作)、Staging(演出)、Straight Ahead ActionとPose-to-Pose Action(逐次描きと原画による設計)、Follow ThroughとOverlapping Action(あと追いの工夫)、Slow InとSlow Out(両端詰め)、Arcs(運動曲線)、Secondary Action(副次アクション)、Timing(タイミング)、Exaggeration(誇張)、Solid Drawing(実質感のある絵)、Appeal(アピール)から構成されています。​
ウォルト・ディズニーの全盛期、制作スタジオの中では様々な業界用語が飛び交っていて、「Overlapping」「Squash」「Stretch」「Pose-to-Pose」といった隠語が12の原則の名前の元となっているんです。これらの原則は、アニメーションにおいてキャラクターに命を吹き込む基本的かつ重要な原則として、現在でも多くのアニメーターに活用されています。​
漫画を描く際にも、この12の原則は非常に役立ちます。特に動きのある場面で、予備動作や誇張を取り入れることで、静止画でもキャラクターの動きが伝わりやすくなります。ディズニーキャラクターを描く時のコツとして、シンプルな形から始めて細部は丸みを意識し、色はパステルカラーもおすすめという基本があります。
参考)ディズニーイラストの人気キャラクター別描き方と無料素材活用法…

<参考リンク>アニメーションの12の原則の詳細解説とディズニー作品での実例
【アニメーションの12の原則】ディズニーから学ぶ映像作品の魔法

隠れキャラクター ディズニーの演出を漫画制作に活かすアイデア

ディズニーの隠れキャラクターの手法は、漫画制作において読者を楽しませる演出として応用できます。

 

背景や小物に過去のキャラクターをさりげなく登場させることで、熱心な読者にだけ気づいてもらえる楽しみを提供できるんです。例えば、新しいエピソードの背景に前のエピソードで登場したキャラクターを群衆の一部として描き込んだり、ポスターや看板に別作品のキャラクターを小さく描いたりする方法があります。​
ピクサーのイースターエッグ技法を参考にすると、連載中の漫画で次のエピソードに登場するキャラクターやアイテムを現在のエピソードに少しだけ登場させることで、読者の期待感を高められます。『カールじいさんの空飛ぶ家』でロッツォ・ハグベアを登場させたように、次回作の伏線として機能させることができるんです。​
キャラクターデザインの際には、ディズニーの描き方のステップを参考にするのも効果的です。ミッキーなら丸い大きな耳と黒い瞳、短い鼻が特徴で、丸を二つ描いて耳を表現し、顔・鼻・目を順番に描き、笑顔の表情を加えるというシンプルな手順で完成します。スティッチなら大きな耳、青い体、小さめの目が特徴で、頭部と耳を細長く描き、表情をポイントにし、体を丸く描いて完成という流れです。​
漫画の演出において、12の原則の中でも特に「Staging(演出)」と「Appeal(アピール)」は重要です。読者の視線を意図した場所に誘導し、キャラクターの魅力を最大限に引き出す構図を意識することで、プロフェッショナルな仕上がりになります。​
片目隠れキャラクターを描く際も、ディズニーの手法が参考になります。まず両目をしっかりと描いてバランスを取り、その上で前髪で片目を隠すという基本的なアプローチを取ることで、顔全体のバランスが自然に保たれます。目頭の位置を合わせることで自然な表情を表現し、見える方の目や眉毛、口元で感情を豊かに表現できるんです。
参考)片目隠れイラストの描き方!「少し見せてしまう」失敗から学んだ…

<参考リンク>ディズニーイラストの描き方と無料素材活用術
ディズニーイラストの人気キャラクター別描き方と無料素材活用法