ロリータファッションの描き方|フリル・レース・スカートの基本とコツ

ロリータファッションの描き方|フリル・レース・スカートの基本とコツ

ロリータファッションを漫画で魅力的に描くには、フリルやレースの構造理解が不可欠なんです。形状決めからヒラヒラ表現まで、初心者でも実践できる具体的な手順と、意外と知られていない装飾のデフォルメテクニックを解説しますが、あなたは正しい描き方を知っていますか?

ロリータファッションの描き方

この記事で学べること
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基本の描画手順

形状→ヒラヒラ→飾りの3ステップで複雑なロリータ服も簡単に描けるようになります

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装飾パーツの表現法

フリル・レース・リボンといったロリータファッション4大要素の具体的な描き方を習得できます

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実践的なコツ

時短テクニックやデフォルメ方法など、プロが使う実用的なノウハウが身につきます

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ロリータファッションの基本構造と描画の順序

ロリータファッションを描くときは「形状→ヒラヒラ→飾り付け」という3段階の手順で進めると、複雑に見える衣装もスムーズに描けるようになります。最初から細部を描き込もうとすると全体のバランスが崩れやすいため、まずは大まかなシルエットを決めることが重要なんです。
参考)知ってるだけで上手く描けるロリータファッションのコツ

形状を決める段階では、ワンピースタイプかジャンパースカートタイプかを選択し、スカートのボリュームや丈の長さといった基本的なデザインを固めます。ロリータファッションの定番はワンピースかジャンパースカートで、パニエを履いて大きく広がったスカートが特徴的です。同じ構造でも角を尖らせたり丸くしたりするだけで印象が大きく変わるため、さまざまなバリエーションを試してみるといいでしょう。
参考)女の子コーデ★ロリータhref="https://www.clipstudio.net/oekaki/archives/152333" target="_blank">https://www.clipstudio.net/oekaki/archives/152333amp;ゴシックファッションの描き方を学ぼう…

次のヒラヒラ段階では、スカートや袖のフリル部分を描き加えていきます。大きなヒラヒラを描くときはシワから描くと自然な仕上がりになるというテクニックがあり、体のラインや動きによってできるシワを先に描いてから、その先端が折り重なってヒラヒラする様子を表現すると立体感が出ます。​
最後の飾り付け段階で、リボンやレース、小さなフリルといった装飾パーツを追加していきます。この段階で過度に描き込みすぎると絵がゴチャゴチャしてしまうため、デフォルメのバランス調整が必要になってきます。​

ロリータファッションのフリル・レースの描き方テクニック

フリルの描き方には基本的な手順があり、まず付け根となる線とフチとなる波線を描くところから始めます。波線の最上部から付け根まで線を引き、次に波線の最下部から付け根に向かって線を引いた後、付け根側にシワとなる線を入れることで立体的なフリルが完成します。
参考)フリルの描き方と使いどころ。角度による表現の変化に注意!

フリルは立体的なパーツなので、角度によって見え方が変わることに注意が必要です。正面から見た場合と斜めから見た場合では、波線の間隔や重なり方が異なってきます。実際のロリータファッションを参考写真で確認しながら、さまざまなアングルでのフリル表現を練習すると理解が深まります。
参考)時短でかわいい!クリスタ素材を活用したフリルとレースの描き方…

レースの表現では、クリップスタジオなどのデジタルツールの素材を活用する方法が効率的です。手描きで細かいレース模様を毎回描くのは時間がかかるため、素材ブラシを使うことで作業時間を大幅に短縮できるんです。ただし素材に頼りすぎると画面が単調になるため、手描き部分との組み合わせでメリハリをつけることが大切になります。
参考)ゴシックロリータファッション! by ALYEK - お絵か…

スカートのシワはフリルやレースのガイドラインになるため、装飾を描く前に先にシワの線を決めておくと、フリルやレースの流れが自然に整います。シワに沿ってフリルを配置することで、衣服の動きや立体感がリアルに表現できるようになります。​
フリルのアレンジ方法としては、重ねることで派手な印象のドレス風にしたり、幅を細かくすることで繊細で大人っぽい雰囲気を出したり、フチの形を変えるだけで簡単にバリエーションを増やせます。大きくするとフワッと広がりボリュームが出るため、キャラクターの個性に合わせて調整するといいでしょう。​

ロリータファッションのワンピース・スカートの描き分け

ロリータファッションの代表的なアイテムであるワンピースとジャンパースカートには、それぞれ明確な違いがあります。ワンピースは1着で完結する衣装で、袖付きのデザインが多く、そのままコーディネートの中心になります。一方、ジャンパースカートは袖なしの身頃を持ち、必ずブラウスなどのインナーと合わせることを前提として作られているため、ロリータ好きの間では「JSK」という略称で呼ばれることもあります。
参考)https://raffine-official.com/blogs/news/lolita-beginner2409

スカートの広がりを表現する際は、パニエによるボリューム感を意識することが重要です。パニエはスカートをボリュームアップさせるためのアンダースカートで、絵本のお姫様のようにロココ調に膨らませる役割を果たします。描くときはスカートの裾が円錐状に広がる形を基本として、布の重なりや影の付け方でボリューム感を表現していきます。
参考)萌えロリータファッションの描き方 基本となるボディからコスチ…

スカートの裾に柄が入っているデザインも、ロリータファッションでよく見られる特徴です。この裾の柄を一本の線で表現すると魔法少女の衣装のような二次元的な印象になってしまうため、スカートの立体感を損なわないよう、曲線や影を使って奥行きを出す工夫が必要になります。
参考)フリルの描き方もこれでOK!ロリータ服のバリエーションまとめ…

スカートの動きを描く際は、キャラクターのポーズに合わせてシワの流れを変化させることで、躍動感のあるイラストになります。立っている状態と歩いている状態、回転している状態では、スカートの広がり方やヒダの見え方が大きく異なるため、参考資料を見ながらそれぞれの動きを研究するといいでしょう。
参考)萌えロリータファッションの描き方 - 実用│電子書籍無料試し…

ブラウスとジャンパースカートを組み合わせる場合、ブラウスの色やデザインを変えることでジャンパースカートの印象もガラッと変わるため、さまざまなスタイルが楽しめます。クラシカルブラウスは立ち襟や前身頃に贅沢に施されたフリルがレトロな雰囲気を醸し出し、色味は清楚さを際立たせる白やパステルピンクが定番です。​

ロリータファッションのヘッドドレス・小物の描き方

ヘッドドレスやリボンカチューシャといった装飾性の高い頭飾りは、服装が華美なロリータスタイルには欠かせないアイテムです。特にフリルがふんだんに施されたヘッドドレスは、お嬢様っぽさやクラシカルな雰囲気を強めてくれる効果があります。​
ヘッドドレスを描く際は、パース変形とメッシュ変形の機能を活用すると、編み上げタイプのヘッドドレスも楽に描けるようになります。デジタルツールの変形機能を使うことで、頭の丸みに沿った自然な装着感を表現できるんです。
参考)https://www.pixiv.net/artworks/104663773

ヘッドドレスには帯状のものやボンネットタイプなど、さまざまな形状があり、コーディネート全体の印象を大きく左右します。フリルやレースをあしらった帯状の髪飾りが定番で、リボンの大きさや配置によって甘さの度合いを調整できます。
参考)ヘッドドレスを描いたイラスト特集

靴の描写も重要な要素で、ロリータファッションでは少女らしいぺたんこ靴か厚底のものが好まれます。チョコレート色のぺたんこ靴は甘ロリコーデの定番で、少女性を強調する効果があります。ファンタジー感のあるブーツにフリルを追加すると、メルヘンファンタジーな雰囲気になります。​
ソックスやタイツのチョイスにも並々ならぬこだわりが感じられるのが、ロリータならではの特徴です。お人形のように清楚な白色や華やかな柄が施されたものが中心で、キュートな柄がプリントされたタイツが甘ロリコーデによく使われます。肌の露出はできるだけ控えることが原則で、服のデザインが七分袖という例外を除き、基本的に素肌が見えないようにコーディネートします。​
小物では、カチューシャにフリルを付けてメイド風にしたり、ヘアゴムにフリルを付けるだけでアクセサリーになったり、ハンドバッグにワンポイントでフリルを付けることでかわいさが増します。リボンブラシを使用することで、細かいリボンを描く時間を節約できるため、作画時間の短縮につながります。​

ロリータファッション描画の時短・デフォルメテクニック

ロリータファッションの細かいリボンやフリルをすべてしっかり描くと、絵がゴチャゴチャしすぎてしまうという問題があります。そんな時は小さいリボンやフリルを敢えてデフォルメして描くことで、描き込み量のバランスを調整できるんです。デフォルメされていた方が塗り作業も楽になるため、時間短縮にもつながります。​
デジタルツールの素材を活用する方法も、効率的な作画には欠かせません。クリップスタジオの素材を使えば、時短でフリルいっぱいのかわいい服が描けるようになります。ただし素材をそのまま使うだけでなく、手描き部分と組み合わせることで、オリジナリティのあるイラストに仕上がります。​
描き込みの優先順位を決めることも重要なテクニックで、キャラクターの顔や手といった重要な部分に視線が集まるよう、周辺の装飾は適度に省略するという判断が必要になります。メインとなる大きなフリルは丁寧に描き、脇役の小さな装飾はシンプルに処理することで、メリハリのある画面構成ができます。​
甘ロリとゴスロリでは描き分けのポイントが異なり、甘ロリはフリルやリボンをふんだんにあしらったドレス風のワンピースで、お菓子のように甘い色使いと装飾が特徴です。一方、ゴスロリは黒を基調とした退廃的な色使いや十字架などのモチーフを取り入れたスタイルで、ドレス風の華やかな装飾デザインは共通していますが、雰囲気がまったく異なります。​
色の塗り方では、白ロリータと黒ロリータで影のつけ方が大きく変わってきます。白色を表現するには他の色で描かないと形にならず、黒を黒で描くと形がわからなくなるため、それぞれに適した彩色方法を理解する必要があります。シースルー素材で肌が透ける表現では、色の輪郭効果を使うことで透明感を出せます。
参考)https://hobbyjapan.co.jp/books/smp/book/b121682.html

普通の服をロリータ化するアレンジ技法も、創作の幅を広げるのに役立ちます。制服をゴージャスにしたり、部屋着をフリフリにしたり、私服ズボンを甘辛にアレンジしたりと、通常の洋服をロリータ風に変化させる方法を習得すれば、オリジナルデザインの幅が大きく広がります。​
クリップスタジオの便利な機能として、フリル素材を配置した後にスカートのシワに沿って変形させる方法があり、ガイドラインに合わせて素材を調整することで、自然な流れのフリルが表現できます。ベクターレイヤーを使えば、描いた線を拡大・縮小しても画質が劣化せず、形や太さも自由に変えられるため、線画作業に向いています。​
スカートの裾に一周する柄を描く際は、立体感を意識して曲線で表現することで、平面的にならず奥行きのある仕上がりになります。細かい柄は遠景では省略し、近景では描き込むという距離による描き分けも、効率的な作画には重要なテクニックです。​
参考資料の活用も欠かせず、インターネットでロリータファッションを検索して新しい形状を探すことで、いつも同じような服にならず、バリエーション豊かな衣装が描けるようになります。実際のロリータブランドの商品画像や着用写真を見ることで、構造の理解が深まり、どんなポーズでもアングルでも描けるようになっていきます。​
クリップスタジオによるロリータ&ゴシックファッションの詳しい描き方解説
知ってるだけで上手く描けるロリータファッションのコツ
時短でかわいい!クリスタ素材を活用したフリルとレースの描き方