パーマの描き方とヘアーの流れを意識したイラスト上達テクニック

パーマの描き方とヘアーの流れを意識したイラスト上達テクニック

パーマヘアーを描く際の基本から応用まで、髪の流れやつむじの表現方法を解説。毛束の表現や立体感の出し方など、漫画やイラストで魅力的なパーマを描くためのテクニックを紹介します。あなたも今日からパーマヘアーを自由自在に描けるようになりませんか?

パーマの描き方とヘアーの基本テクニック

パーマヘアーを描くための3つのポイント
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つむじを意識する

パーマヘアーの基本は頭頂部のつむじから髪の流れを作ること

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毛束の表現

太い毛束から細い毛束へ、メリハリをつけて立体感を出す

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ハネとカール

外ハネや内巻きなど、パーマの特徴的な動きを表現する

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パーマの髪の流れとつむじの描き方

パーマヘアーを描く際に最も重要なのは、髪の流れを意識することです。特に男性のパーマヘアーでは、つむじを中心とした髪の流れが特徴的です。つむじは頭頂部に渦巻き状に描き、そこから髪が放射状に広がるイメージで描くと自然な仕上がりになります。

 

髪の流れを描く際のポイント:

  • つむじを中心に渦巻き状に髪を描く
  • 前髪はつむじから流れるように描く
  • 後頭部は自然に下に流れるようにする
  • もみあげは顔の輪郭に沿って描く

初心者がよく陥る失敗は、髪の生え際を意識せずに描いてしまうことです。髪は地肌から生えているため、頭の形を意識して描くことが大切です。頭の形を無視すると、不自然な髪型になってしまいます。

 

パーマヘアーの毛束と毛先の表現テクニック

パーマヘアーの魅力を引き出すには、毛束と毛先の表現が重要です。毛束は太さにメリハリをつけることで立体感が生まれます。基本的な描き方としては、まず太い毛束のシルエットを描き、そこから枝分かれするように中くらいの毛束、さらに細い毛束へと分けていきます。

 

毛先の表現方法:

  1. 太い毛束を基本として描く
  2. 太い毛束から枝分かれする中~細の毛束を描く
  3. 毛先に向かって細くなるように描く
  4. 所々にハネを入れてパーマ感を出す

毛先を分ける際のコツは、「細い毛先」と「太い毛先」を組み合わせることです。すべての毛先を同じ太さで描くと平面的な印象になりますが、太さに変化をつけることで奥行きと立体感が生まれます。

 

また、毛先の方向も重要です。外に向かってハネさせる「外ハネ」、内側に巻き込む「内巻き」など、パーマの種類によって毛先の動きを変えましょう。特に外から中へ巻くように描くと自然なパーマの質感が表現できます。

 

パーマの立体感を出すための影と光の表現

パーマヘアーに立体感を出すには、影と光の表現が欠かせません。特に厚塗り風のイラストでは、髪の根元に影を入れることで髪のボリューム感を表現できます。

 

立体感を出すためのステップ:

  1. 髪全体のシルエットを描く
  2. 根元を立たせるように影を入れる
  3. 毛束ごとに階層を分けて影をつける
  4. 光が当たる部分を明るく表現する

根元を立たせる表現は、パーマヘアーの自然なボリューム感を出すのに効果的です。根元から少し浮かせるように描くことで、エアリーな質感が表現できます。

 

また、髪の毛の流れに沿って影をつけることも重要です。光源を意識して、光が当たる部分と影になる部分をはっきりさせましょう。特に毛束と毛束の間に影を入れることで、髪の重なりが表現でき、より立体的になります。

 

パーマの種類別描き方とキャラクター印象

パーマヘアーには様々な種類があり、キャラクターの印象を大きく左右します。ここでは代表的なパーマの種類と、それぞれが与える印象について解説します。

 

  1. ショートパーマ
    • つむじを中心に全体的にくるくるとした動きを持つ
    • 元気で活発なキャラクターに適している
    • 外ハネを多めにするとやんちゃな印象に
  2. でこ出しパーマ
    • 前髪を上げて額を出す髪型
    • 爽やかで明るい印象を与える
    • 主人公キャラクターによく使われる
  3. ロングパーマ
    • 長い髪に緩やかなウェーブがかかった髪型
    • アンニュイな雰囲気や大人っぽい印象を与える
    • 毛先だけパーマがかかっているスタイルも人気
  4. くるくるパーマ
    • 全体的に強いカールがかかった髪型
    • 個性的で自由な印象を与える
    • 毛束を細かく分けて描くのがポイント

キャラクターの性格や設定に合わせてパーマの種類を選ぶことで、より魅力的なキャラクター作りができます。例えば、主人公には元気な印象を与えるでこ出しパーマ、クールなキャラクターにはロングパーマが適しています。

 

パーマの描き方における独自の時短テクニック

パーマヘアーは複雑に見えますが、いくつかのテクニックを使えば効率的に描くことができます。ここでは、プロも実践している時短テクニックを紹介します。

 

レイヤー分けによる効率化
複雑なパーマヘアーを描く際は、レイヤーを分けて作業すると効率的です。下記のようなレイヤー構成がおすすめです:

  1. 下描きレイヤー
  2. 髪のシルエットレイヤー
  3. 毛束の詳細レイヤー
  4. 影と光のレイヤー

シルエットからの作画
パーマヘアーを描く際は、まず全体のシルエットを塗りつぶしで描き、そこから毛束を削り出すように描くと効率的です。これにより、バランスの良い髪型が描けます。

 

左右反転を活用する
髪型のバランスを整える際は、左右反転を積極的に活用しましょう。片側を描いた後に反転させてバランスをチェックすることで、不自然さを発見しやすくなります。

 

参考資料の活用
実際の髪型カタログやホットペッパービューティーなどの写真を参考にすると、リアルなパーマの質感が描けます。また、好きな漫画家の作品を研究して、パーマの描き方の引き出しを増やすことも重要です。

 

これらのテクニックを組み合わせることで、複雑に見えるパーマヘアーも効率的に描くことができます。特に初心者の方は、まずシルエットを意識して全体のバランスを整えることから始めると良いでしょう。

 

天パの描き方の参考になるノート記事
パーマヘアーの描き方は一見複雑に思えますが、基本的な流れを押さえれば誰でも描けるようになります。つむじを意識し、毛束にメリハリをつけ、ハネや巻きを加えることで、魅力的なパーマヘアーが表現できます。

 

また、キャラクターの性格や設定に合わせてパーマの種類を選ぶことで、より個性的なキャラクター作りが可能です。ぜひ、この記事で紹介したテクニックを実践して、あなただけのパーマヘアーキャラクターを生み出してください。

 

パーマヘアーは非常に汎用性が高く、様々なキャラクターに応用できる髪型です。基本を押さえた上で、自分なりのアレンジを加えることで、オリジナリティのある魅力的なキャラクターを作り出すことができます。

 

最後に、パーマヘアーを描く際は、実際の髪の動きや流れを観察することが大切です。日常生活の中でパーマヘアーの人を見かけたら、その髪の動きや光の反射などをよく観察してみましょう。そうすることで、より自然で魅力的なパーマヘアーが描けるようになります。

 

パーマヘアーの描き方をマスターして、あなたの漫画やイラストをより魅力的なものにしていきましょう。この記事が皆さんの創作活動の一助となれば幸いです。