
さっそく見てもらいましょう。
このマンガ、自分ではいっさい絵を描いてません。手元に液タブはありますが、マウスのみで作成しました。
描いたと言うか…貼り合わせて、作ったという感じです。
オリジナルなのはストーリーだけ。
使用したもの:画像生成AI、3DCG(DAZ STUDIO)、クリスタ
人物絵の顔部分は画像生成AIです。人物が一貫するように、AIに3面図を描かせて、切り抜いて使用。
こんな感じのを描かせています。
これを場面によって、正面、よこ、後ろ姿を使い分けると、まぁまぁ違和感ない感じになります。
とはいっても、今回のマンガでは人物がほとんど出てこないので、あまりインパクトはないですね。
DAZ STUDIOというソフトで3DCGを使っています。
「首なし人形」を設定して、FBX形式でクリスタにインポートして、マンガっぽく描画。
関連)クリスタにDAZ STUDIOデータを取り込んでAIと合成
「巨大な狼男が校舎裏で天に向かって吠える、アオリ構図で。日本の漫画の画風でモノクロ線画で描いて」
という指示で作成。
このレベルの複雑なプロンプトを処理させるには、ローカルPCのStableDiffusionでは「プロンプト理解力」の面でダメでした。
色々試した結果、Google製の「Gemini Imagen3」で作成。
最後のコマは「狼男に巨大なヘビが巻き付いて噛みついているシーンをアオリ構図で。日本の漫画の画風でモノクロ線画で描いて」と指示。
よさげな絵が出るまで、何度かプロンプトを繰り返しました。
なお、Gemini Imagen3を直接使うとお高いので、gensparkというサービス経由で、画像生成AIにImagen 3を指定して作成しました。
gensparkは一ヶ月のみ無料使用できます。
※電話番号登録があるので、アカウントを作りまくってずっと無料で使う…というのはできません。
場所を説明するためのコマ。
これは、「シルエットAC」という無料素材サイトでダウンロードした画像を使っています。
同じ系列の素材サイトで、「イラストAC」からは、最終コマのセーラー服をダウンロードして貼り付けました。(クリスタのゆがみツールで多少調整)
クリスタは機能が多すぎて使いにくい、直感的に操作できないという声も多いのですが、この「合成手法」でマンガを作るには、クリスタが必須かもしれません。
マンガ作成ツールとして評判が良い、メディバンペイントやアイビスペイントでは、素材化や3Dデータの読み込みができなかったんですね。
フツーに絵がかける人は、クリスタが間違いない…と思います。
とりあえず最初は下位版のクリップスタジオPROで十分だと思います。(あとからEXにアップグレード可能)
関連)クリスタのレビュー
個人的には、このやり方で「マンガを読んでもらううえでの最低限の見栄え」を作り出せたと思っています。
ただ、絵の魅力という意味では、上手い人の手描きには絶対叶わないですね。メジャーな世界で戦える方法ではないと思います。
このやり方が有効なのは、「絵が下手すぎて、読んでさえもらえない」というケース。
このクォリティなら、内容の面白さ次第では「読んでみよっかな…」と思えるということです。
Kindleインディーズマンガに投稿するレベルなら、通用する…と思っています。