ワンピースのマルコはなぜ白ひげ海賊団を再建しなかったのか?その真意を探る

白ひげ海賊団の副船長だったマルコ。頂上戦争後、彼は海賊団を再建せず、白ひげの故郷を守ることを選びました。ワノ国編でも登場したマルコですが、なぜ彼は強大な白ひげ海賊団を復活させなかったのでしょうか?その理由と真意とは?

マルコの現状と白ひげ海賊団の行方

マルコの現在地と状況
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スフィンクスでの生活

頂上戦争後、マルコは白ひげの故郷である「スフィンクス」という村を守るために移住しました。

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落とし前戦争の敗北

マルコ率いる白ひげ海賊団残党は、黒ひげ海賊団との「落とし前戦争」で大敗を喫しました。

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散り散りになった仲間たち

白ひげ海賊団のメンバーは現在バラバラになり、それぞれの道を歩んでいます。

白ひげ海賊団の解散と「落とし前戦争」

頂上戦争で白ひげとエースを失った白ひげ海賊団は、マルコのリーダーシップのもと残党を集めました。しかし、エースの死から1年後、彼らは黒ひげ海賊団と「落とし前戦争」を繰り広げます。この戦いで、マルコたちは黒ひげの二つの悪魔の実の力(ヤミヤミの実とグラグラの実)と、インペルダウンから解放された強力な囚人たちの前に大敗を喫しました。

 

この敗北により、白ひげ海賊団は完全に解体され、メンバーたちは散り散りになってしまいました。マルコ自身も白ひげの故郷であるスフィンクスという村に身を寄せ、村を守る役割を担うようになりました。

 

ウィーブルの脅威

マルコがスフィンクスを守ることを選んだ大きな理由の一つに、七武海の「自称白ひげの息子」エドワード・ウィーブルの存在があります。ウィーブルは白ひげゆかりの人々を次々と襲撃し、白ひげの遺産を狙っていました。マルコはスフィンクスもその標的になる可能性を懸念し、村を守るために留まることを決意したのです。

 

マルコがワノ国に参戦した理由

ネコマムシの要請

ワノ国編でマルコが登場した直接の理由は、ネコマムシからの要請でした。カイドウとの戦いのために戦力を増強したいネコマムシは、マルコの元を訪れ、協力を依頼しました。マルコは「遅れるが必ず行く」と約束し、後にワノ国へと向かいました。

 

おでんへの恩義と仇討ち

マルコにとって光月おでんは、白ひげ海賊団の仲間であり、共に船で過ごした同志でした。若かりし頃のマルコとおでんは同じ船で冒険を共にしており、白ひげ自身もおでんを「弟」と呼ぶほど信頼していました。

 

マルコは白ひげを「親父」と慕っていたため、「親父の弟」であるおでんの仇であるカイドウを討ちたいという思いがあったでしょう。実際、マルコはおでんがカイドウに殺されたことを知った際、ワノ国への進軍も検討したものの、四皇同士の衝突による影響の大きさを考慮して実行しなかったという過去があります。

 

エースの思いを継ぐ

マルコにとって、ワノ国への参戦はエースの思いを継ぐという意味もありました。エースはおでんと直接の接点はなかったものの、エースの前の2番隊隊長はおでんだったという繋がりがあります。また、エースはワノ国に特別な思い入れを持っていたことが示唆されています。

 

マルコはエースに「親父(白ひげ)の許可が出たら俺も誘ってほしい」と言っていたことを回想し、涙を流しています。エースが叶えられなかったカイドウとの戦いを、マルコが代わりに成し遂げようとした可能性が高いでしょう。

 

なぜマルコは白ひげ海賊団を再建しなかったのか

時代の変化を受け入れる

マルコがワノ国編で見せた言動から、彼は「もう自分の時代ではない」と考えているようです。頂上戦争と落とし前戦争での二度の大敗を経験し、マルコは新しい時代の波に身を任せる決断をしたのかもしれません。

 

白ひげの遺志を守る別の方法

白ひげ海賊団の再建よりも、白ひげの故郷を守ることや、白ひげが大切にしていた仲間の遺志を継ぐことを優先したと考えられます。マルコはワノ国でも、キングやクイーンと戦いながらも、ゾロを屋上に運ぶなど「影の立役者」としての役割を果たしました。

 

新世代への道を譲る

マルコは新世代の海賊、特にルフィに対して期待を寄せていると思われます。エースの弟であるルフィを支援することで、白ひげとエースの意志を新しい形で継承しようとしているのかもしれません。

 

白ひげ海賊団の残党たちの現在

別々の道を歩む元隊長たち

白ひげ海賊団の残党たちは、落とし前戦争の後、それぞれの道を歩んでいるようです。一部の情報によれば、彼らは世界政府に属さない国々を支援したり、革命軍を手助けしたりするなど、海賊というよりも「世界政府に支配された国々の自由を守る」活動をしている可能性があります5。

 

イゾウの最期

白ひげ海賊団16番隊隊長のイゾウは、ワノ国編に登場し、カイドウとの戦いに参加しましたが、残念ながら戦いの中で命を落としました。マルコは「おでんや他の英雄たちと共にワノ国に祀りたい」という錦えもんの申し出に対し、「故郷の土が一番」と答え、イゾウを白ひげ海賊団の一員として長年共に過ごした仲間として敬意を表しています。

 

マルコの未来と白ひげの遺産

新たな役割

マルコは現在、白ひげの故郷スフィンクスを守りながら、必要に応じて旧友や同盟者の助けになるという立場を選んでいるようです。彼は白ひげ海賊団の船長としてではなく、「不死鳥マルコ」として独自の道を歩んでいます。

 

白ひげの遺産の行方

白ひげの遺産を巡っては、ウィーブルが狙っているという情報がありますが、真の遺産は物質的なものではなく、白ひげが築き上げた「家族」という絆や、彼が守ろうとした価値観なのかもしれません。マルコはその精神的遺産の守り手として、静かにその役割を果たしているのでしょう。

 

今後の展開の可能性

マルコは「キャラが立っていて人気もある」キャラクターであり、今後のストーリーでも何らかの形で登場する可能性があります。彼が白ひげ海賊団を再建することはないかもしれませんが、新世代の海賊たちを陰から支える重要な役割を担い続けるかもしれません。